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≪エピペン≫
正式にはエピネフリンとかアドレナリンと言われている薬です。
強力な血管収縮作用があり、アナフィラキシーショック(食物アレルギーの③を参照)時に大腿部に自己注射をすることで血圧を上昇させます。
不思議なことに血圧正常な人が打っても血圧に変化はほぼありません。
③のアナフィラキシーショックの既応のある方はご相談ください。
≪当院における食物負荷試験の実際≫
【食物負荷試験】
ささもと小児科では年間約200名の食物負荷試験を実施しています。
食物アレルギーは、いつの時代も除去が大原則です。
しかし全てを除去していた昔と違って、現在では、今食べられるものについては積極的に食べ続けることによって免疫をつけていく、いわゆる経口免疫療法が可能になってきました。
減感作療法とは、読んで字のごとく「感じる(感作)のを減らす」治療です。感作とは「ある物質(アレルゲン)に対して敏感に反応する」という意味ですので減感作とは、その人にとって悪さをする物質(アレルゲン)を続けて体の中に入れることによって鈍感にさせる作業といえます。以下にあげるものは現在またはこれから導入されるものを含みますが、それぞれの利点・欠点は外来にて詳しくお話いたします。
アレルゲン | 投与方法 | 年齢 | 期間 | 主なリスク |
---|---|---|---|---|
スギ | 注射☆1 | 5歳~ | 3年位 | アナフィラキシー |
スギ | 舌下☆2 | 12歳~ | 2年位 | 口腔内症状 |
HD | 注射☆3 | 5歳~ | 3年位 | 注射部位の腫れ |
ダニ | 注射☆4 | 5歳~ | 3年位 | アナフィラキシー |
ダニ ※1治療について - 成城ささもと小児科・アレルギー科 | 舌下☆5 | 12歳~ | 2年位 | 口腔内症状 |
いずれにしても「根本的に直したい!」と思う人にとっては是非Tryしたい治療です。
※1:まだ発売されていません(多分2015年中にはOKになるでしょう。)
☆1~☆5については下記インターネット(Link)よりお調べください。
1990年頃まで、気管支喘息は次のような病気と考えられていました。
⇓
気管支が急にせまくなって苦しくなる病気で
それがおさまるとまた気管支は元に戻る。
ですから喘息の薬といえば、テオドールと言う気管支を広げる薬が主でした。
ところが、1990年以降 気管支喘息の考え方が下のように変わってきます。
⇓
気管支にいつも炎症がおこり、せまくなって苦しくなる病気で
それを何度もくりかえしていると、気管支がせまくなったまま
元には戻らなくなる。
このように変わってくると治療も「気管支を広げる治療」から「肺の炎症をおさえる治療」に変化していきます。
「肺の炎症をおさえる薬」の代表が、下の3つです。
1.ロイコトリエン抗薬
オノン・シンブレア・キプレス・プランルカスト
2.吸入ステロイド薬
フルタイド・オルベスコ・アズマネックス・キュバール・アドエア・シムビコート・フルティフォーム・レルベア
3.ステロイド飲み薬(小児では短期間)
デカドロン・セレスタミン・プレドニンetc
(通常1・2は維持(メンテナンス)に、3は発作時に使用する)
喘息治療は一人一人が全く異なる「完全オーダーメイド」が原則です。
ですから、
①今までの喘息歴
これまでにどんな治療をうけてきたか。そしてどの程度の発作をおこしてきたか。
②現在の状態
現在どの薬を飲んでいてコントロールはどうか。
③呼吸機能検査のデーター
今までにどのくらい肺が傷つけられているか。
から総合して薬が選ばれるのです。
院長の話をよく聞いてから決めてください。
≪アトピー性皮フ炎とは≫
『アトピー性皮フ炎の患者さんをよくしてあげたい・・・』私たちは毎日何十人もの患者さんと闘っています。
ある時は互いに悩み、ある時は互いに苦しみながら何とか前に進もうともがいています。
西によい治療があると知れば聞いて行き、東によい本があれば買い求め・・・という具合です。それは、患者さんからの『先生にあえて本当に良かった』というたった一言を聞くために・・・
アトピー性皮フ炎はとても難しい病気です。
今までのところ誰にも直すことのできない病気です。だからこそ私たちは創意工夫し、試行錯誤を繰り返しながら少しでもいい皮膚の状態を追い求めています。
皆さんも、ことアトピー性皮フ炎に関しては、お医者さんは万全だとか絶対に正しいなどと考えないでください。先ほど述べたように皆さんが苦しみ悩んでいるのと同じように、お医者さんも苦しみ悩んでいることを忘れないでください。
私たちが一番言いたかったことはこのことです。
ただし、だてに苦しんでいるわけではありません。
苦しみながらも一歩一歩前に進んでいます。
このノウハウを聞かない手はないでしょう。
このノウハウによって救われることも多いのですから。
さあ、大きく深呼吸をして、重かった肩の力を抜いてから進んでいきましょう。。
≪乳児期のアトピー性皮フ炎≫
「はじめ良ければ終わりよし」
アトピー性皮フ炎はまさにこの言葉がピッタリの病気です。
赤ちゃん湿疹といわれて治療していたのに途中からアトピー性皮フ炎に病名が変わってしまい、ビックリして私の外来に来られる人がなんと多いことか。
なるべく早く来院してください。5ヶ月よりも4ヶ月、4ヶ月よりも3ヶ月、3ヶ月よりも2ヶ月、2ヶ月よりも1ヶ月・・・。
まずはきちんとおさえます。ステロイド軟膏というお薬です。
しかしこのステロイド軟膏、「使うために使いません」→「やめるために使います」。
また食物アレルギーとの関わりが密な時期ですので皮フの状態とアレルギーの状態との2つを離して考えることはできませんので、ここで適切な治療が必要となります。
「されどアトピー」ではなく「たかがアトピー」にしてしまうのが私の方針です。
≪プロトピック軟膏について≫
アトピー性皮フ炎は病気というよりはむしろ体質といってもよく、とてもコントロールが難しい疾患です。
しかし1999年12月、日本人がステロイド軟膏ではない世界初のアトピー性皮フ炎治療薬「プロトピック軟膏」を発売しました。
ステロイド軟膏との大きな違いは、「ステロイド軟膏は上から皮フをおさえこむ」に対して「下から良い皮フを押し上げてい」ことにあります。それぞれの利点・欠点については院長によくその話を聞いてください。約1年位かかります。
詳しくは
花粉症の治療は花粉飛散数との戦いです。
敵を早く知るためには自然の法則を知らねばなりません。
そこで2001年より都内9ヶ所の花粉数(東京都が出しています。)を松村富男氏との共同作業で毎日提供しています。
院内には刻々と変化する花粉数を並べられ今年の情報が「ずばり」シリーズを読んでわかるようになっています。
もちろんお薬治療についても詳しく説明いたします。
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